PAL(パル)
PAL(Phase Alternating Line)はアナログカラーテレビ放送の規格である。 開発した西ドイツ(当時)を中心に、イギリス等の西ヨーロッパ、ASEAN諸国の大部分、中東の大部分、 アフリカの一部、ブラジル、オーストラリアなどで採用されている。
走査線毎に色信号の位相を反転しているが、このことで、 ある程度の位相エラーを自動的に補正することが出来、 結果として正しい色を出すことが出来る (NTSCでは受信機の色合い補正を手動で行う必要がある)。 しかしながら、位相エラーが大きいときには補正が利かなくなり、”Hanover bars”と呼ばれる縞模様を出して破綻した(現在はこれを補正する規格に変更されている)。
PALは通常、1フレームあたり625本の走査線で、1秒当たり25フレームの信号で放送され、 NTSC同様飛び越し走査による表示を行う。各フレームは2つのフィールドで構成され、 各フィールドは1フレームの約半分の走査線で構成される(片方は偶数ラインで、 もう片方は奇数ラインで構成される)。フィールドは伝送され連続して表示される。 1秒あたり50フィールドで表示されることになる。 この構造は、フリッカー防止と帯域幅節約との妥協案で生まれた。
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