限会社エリュウジャパンについて
群馬県高崎市で、フットサル場とレストラン、ドッグランを組み合わせた複合施設を経営している会社です。
もともとは、フットサル場をつくり、そこにカフェを隣接する計画でした。
ですが、せっかくなら本格的なレストランにしようということになり、そこにドッグランや愛犬といっしょに入れるカフェを併設して今の形になりました。
2004年に、群馬県で最大、4面のコートを備えたフットサル場「キックス高崎」がオープン。
コートには最高級の人工芝を使い、初心者から上級者まで、幅広くフットサルを楽しんでいただいています。
翌2005年にオープンしたレストラン「モーリス」では、フレンチを基にした独自のヨーロピアンスタイル料理と、最高の素材を目の前で焼き上げる鉄板焼きをお楽しみいただけます。
2006年には、レストランの手前に愛犬のためのアミューズメントパーク「アイケーン」がオープンしました。
やはり最高級の芝を使った会員制ドッグランをはじめ、愛犬を同伴できるカフェやドッグブティックを設けています。
導入したのは「防犯」カメラではない
― フットサル場、レストラン、ドッグラン。ユニークな組み合わせですが、そのうち防犯カメラの導入を検討したのはどの施設だったのでしょうか。
実は、「防犯」カメラはどこにも導入していないんですよ。
― 防犯カメラ以外のシステムを利用している、ということですか?
防犯カメラ自体も利用していますが、目的は「防犯」ではない、ということです。
順にご説明しましょう。
まず、私どもがPSDさんを知ったのは、防犯カメラではなく音響機材の会社としてなのです。
映像にとどまらないPSDの技術力
― オーディオの会社としてのPSD、といいますと?
エリュウジャパンの社長が、PSDのオーディオ事業部と仕事をさせていただいたことがあり、PSDの音響技術を高く評価していたのです。
レストランを始めるにあたり、お店のBGMをいい音で流したいという強い希望がありました。
そこで、店内のスピーカーやミキサー、貸切パーティーをご希望のお客様のためのカラオケやマイク、DVDなどあらゆる音響設備をPSDにお願いしたのです。
音質には妥協しない。しかも、店内のスタイリッシュな雰囲気はこわしたくない。
そこで、大理石の壁の中にモニターやスピーカーを埋め込み、外からは機材が一切見えないように工夫するなど、私どもの希望を最大限にかなえてくれました。
言葉で言うのは簡単ですが、大理石の壁をくりぬき、配線をし、微妙な角度調整をして機材を設置するのがいかに大変なことか、傍で見ていてもよくわかりました。外観を損なわない、というのが大前提でしたしね。
そうした施工力だけではありません。「音」と「映像」を組み合わせた提案をしてくれたこと。それがが、何よりの収穫でした。
映像と音が一体になり、新しいサービスが生まれた
― 「映像と音を組み合わせた提案」について、具体的にお話いただけますか。
はい。まず、テラスをご覧ください。こちらには、生バンドの演奏が楽しめる屋外ステージを設けています。
演奏そのものはスピーカーを通じて店内のお客様にもお聴きいただけるのですが、テラス席のお客様以外にも「目で見て楽しめる」ステージにしてくれたのが、PSDでした。
つまり、店内の大型モニターを活用してステージの映像を流すようにしたのです。
ステージの上に固定カメラをつけようという意見はもとからあったのですが、それだけではもったいない。
スピードドームカメラという、ズームもできて映像もすごくきれいなカメラがあるので、「それを使いましょう」という提案をしてくれました。
おかげで、ライブ感のある映像を届けられるようになったのです。
鮮明な画像 ― 防犯カメラに対するイメージが変わる
― 店内のモニターで映像をご覧になった印象は、いかがでしたか。
イメージと全然違いました。こんなにきれいに見えるんだ、と。
防犯カメラの画像というので荒くて汚いものを予想していましたが、非常に鮮明で驚きました。ズームにしてもクリアですし、いい意味で予想を裏切ってくれましたね。
スタッフも「こんなにきれいに映るんですか」と、しきりに驚いていました。
カメラ自体も、外観を損なうことなく設置していただきました。
無骨なデザインや荒い画像といった、それまで漠然と抱いていた防犯カメラへのイメージが大きく変わりましたね。
お客様に楽しんでいただける映像ツールとして
― ステージの映像をご覧になったお客様の反応は、いかがでしたか。
画像の鮮明さもあって、はじめは皆さん、既成の映像が流れていると思われるようです
演奏と動きが合っていることに気がついた瞬間、「おおっ」という表情をなさいますね。
お客様のほうからおたずねになることもありますし、お客様同士で「ほら、あれ・・・」と、話題にしてくださるのを聞くと、当店としても非常にうれしくなります。
防犯カメラで、お客様に楽しんでいただくサービスができる。
これだけでも思いもよらない提案でしたが、PSDからの「映像」に関する提案は、これにとどまりませんでした。
「ワイヤレスモニターを活用しましょう」 ― 更なる提案が生んだサービス
― 「映像を使ったサービス」について、さらに、どのような提案があったのでしょうか。
ワイヤレスモニターの活用です。
レストラン「モーリス」では、お客様の様々なご要望に応えられるようカラオケのシステム一式を入れています。
その中に、ワイヤレスモニターがありました。「せっかく液晶モニターがあるのだから、これをもっと活用できないか?」と、いくつか具体的な提案をいただきました。
たとえば、モニターを入り口に置いてメニューや当日の演奏プログラムを流す、という使い方ができます。
店内の風景をはじめ、ドッグランやフットサル場の映像を流すのもいいでしょう。動画というのは人目を引きますから、効果的な運用方法ですよね。
ほかにも、演奏者用のモニターとしての活用が考えられます。
演奏者は自分で自分を見ることができません。
ですから、こうしたサービスがあると演奏者にも気持ちよくプレイしていただけるし、パフォーマンス意欲も上がるでしょう。
― 使い方の可能性が広がった、ということでしょうか。
そうですね。映像が飛ばせるというのは、すごいことです。
ワイヤレスモニターなので、アイディア次第で可能性はいくらでも広がります。電源と映像ソースさえあれば、何でもできるのですから。
たとえば、レストランのプロモーションビデオをつくり、それを流してもいい。
モニターを入り口の門に埋め込んで、道行く人にアピールするのもいいでしょう。
ステージを映しているカメラも、今は既定の動きを繰り返すだけですが、いずれ演奏者一人ひとりにスポットを当てた撮影プログラムにしたいと考えています。
可能性の広がり ― 映像を使ったサービス展開
― レストラン以外でも、映像を使ったサービスを展開されているのでしょうか。
ドッグランにカメラを設置し、その様子をカフェで流そうというプランがあります。
インテリアデザインの関係でまだ手をつけてはいませんが、飼い主はもちろん、犬好きのお客様にも喜んでいただけるサービスになると思います。
またフットサル場では、試合や練習の様子をビデオ撮影するサービスを考えています。
自分達のプレイを見られるというのは大きな利点ですし、弊社にとってはセールスポイントになります。
これもまだまだ企画段階ですが、そういったサービスが実現できるとおもしろいでしょう。
考え方ひとつで、いろいろ楽しいことができるということです。
これだけ高性能のカメラですから。
今後の抱負とPSDへの期待
― 最後に、今後の抱負と、PSDへの期待をお願いします。
レストラン「モーリス」は、“進化し続けるお店”として様々なアイディアを取り入れています。
メニューもどんどん変わりますし、ドッグランもフットサル場も、お客様にもっと喜んでいただくためのサービスを常に考えています。
現在検討中のプランは、レストランの入り口だけでなく施設全体のエントランスの壁にモニターを埋め込んで映像を流そうというものです。
概観を損なわず、画質には妥協せず、という方針ですから、PSDさんの技術力を頼りにしています。
いろいろなことができるシステムを作ってもらったので、それをもっと活用していきたいですね。
トータルとしてよくできたものですから、後はこちらが勉強して使いこなすだけです。
本日は、お忙しい中、ありがとうございました。